思い出なんて悲惨であればあるほど良い。

横になっていると訳もなく眠たいし、眠たくなると訳もなく体が動かない。とは言っても動かすつもりもないので、このまま寿命を迎えれば良い。こうしていると何か昔の素敵な記憶を思い出しそうになって、必死にそれに手を伸ばしてみるけど、思い出したのは素敵な思い出などではなく、あの頃はつくづく幸せであったと悲惨な気持ちにさせられる素敵な思い出。思い出なんか素敵であってもいいことがない。思い出しても悲惨な気持ちにしかならない。思い出なんて悲惨であればあるほど良い。起き上がってディスプレイの前に座ると、僕は再びインターネットを旅する。思い出を得るためなどではなく。素敵になるためなどではなく。